Newton 2008/02月号
特集は「タンパク質の不思議」.
DNA->RNAー>タンパク質
DNAの塩基配列がRNAに転写されて,RNAの塩基配列から対応するアミノ酸(20種類)が決定され,そのアミノ酸が繋がった紐ができる.この紐が折りたたまれる事で,それぞれの性質をもったタンパク質となる.
という事は,この一年で調べて分かってはいたのだが「折りたたみ」が今ひとつイメージできなかった.
その折りたたみのイメージが,今号のNewtonでは見事に図示されている.
なるほど.そういうことか.
この折りたたみが上手く行われないと,他のタンパク質と結合してかたまりをつくる凝集(ぎょうしゅう)が起きてしまう.普通,分子シャペロンにより再度折りたたみが行われ,それでも上手くいかない場合はプロテアソームという酵素により,ばらばらのアミノ酸に分解される.
この分子シャペロンが樽状の形をしていて,丁寧に蓋までついているというのには,ちょっと驚いた.
この折りたたみの複雑さは尋常ではないらしい.
DNAに記録されている塩基配列は一定である.ということはアミノ酸の配列も一定である(本当はRNAの段階で編集される).ところが,アミノ酸の配列からどのように折りたたまれ最終的にどのような構造のタンパク質ができるかは,予想が非常に難しいらしい.逆にそれができれば,DNA(設計図)からどのような部品ができるかどうかがわかるとも言える.
2万人に1人くらいの割合で,上手く折りたためないアミノ酸の配列を生産するDNAの塩基配列を持った人がいる.前述したように上手く折りたためないアミノ酸の紐は凝集してしまう.プロテアソームの量が少なくなってくれば,どんどん凝集が進む.凝集したタンパク質のかたまりは神経細胞死を引き起こし神経難病の原因となる.
しかし,全て自分の身体で起こっていることなのに,自分には自覚がないし,何も知らないし,知ったとしてもコントロールはできない.
人体って不思議だなぁ.

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